「あなたとあなたの大切な人を守るためにがんを知ろう」   ~Understanding Cancer Can Stop it~

基調講演のあらすじを紹介します。

1.Introduction はじめに

Scientific Fact – Everyone in this room has cancer  科学的事実 ここにいる全員が、がん細胞を持っている。

乳がんは、年齢が若ければ関係ないと受け止めていらっしゃる方は実際には多いのではないでしょうか。 しかし、そうでもない事例も注目されています。日本では、昨年、25歳の女性が乳がん(ステージ4)になったことが報告されています。アメリカの例では、最年少は8歳です。これには驚きます。
どちらかといえば、印象として、それなりにお歳を重ねられた方が多いからです。
つまり、病気にかかる年齢が若年化していることが問題のポイントになります。この情報は、予防という観点から、次のような意味を持っていないでしょうか。
①まず、若い世代の方で、自分は大丈夫と思っていても、自分とは無縁のものではないと立ち止まって考えてみることを促していないでしょうか。
②そして、「いまのところは大丈夫」を見直して、自分の身体を点検してみる、もっと踏み込んでいえば、点検の仕方そのものについても、もう一度具体的に考え直してみることも大事なポイントになります。
③不思議なことに、人間、まだ起きていないことについては、よほどの痛い目に合ったことがなければ、先々考えようとしない癖を持っております。もちろん、乳がんに罹らないにこしたことはないですし、ならずに済むのであれば、そのほうがよいにきまっています。



When was the 1st breast cancer found?  最初の乳がんはいつ?

2017年に、エジプト南部アスワン付近(Qubbet el-Hawa)でおこなわれたミイラの調査結果を、あらためて「がんの原因」という視点から簡単にまとめ直したものです。
それによれば、
・栄養の不良に悩まされていたことが、骨にCTスキャンを当てて判明した。
・その病気は、「乳がん」であった。これは、結構すごい発見で、いままで考えられていたよりもずっと昔からがんは存在し、しかもがんは栄養の問題と連動していたことが確認されたということなのです。 この研究は、ボテラ・ロペス教授を中心としたスペインのグラナダ大学とエジプトのハエン大学の共同研究によるもので、ミイラとして埋葬されていた王族でさえも、栄養の不良に悩まされていたこととに加え、それにもかかわらず、患者をサポートする体制があったことが、考古学の研究成果としては大きなものだったと記事には書かれています。 このエジプトの「ミイラ」の調査結果は、がん疾患率のうち71%が、いわゆるダイエットの問題(過不足という意味での栄養「不良」)であるとする現代の研究にまでつながっている発見ではないでしょうか。



2.Cancer Research がんの研究

「栄養不良(栄養のアンバランス)とがん」との間に密接な関係がありそうなことは、2000年以上前のミイラの分析が伝えているところです。
しかし、大まかに流れをみると、がん研究は、「栄養」にスポットを当てることなく、よく知られているように、抗がん剤治療へと進んでいることがわかります。しかしながら、それでは、抗がん剤で、がんは治るのか?というと、多くの議論があるように、そうそう簡単にはいかないようです。そのことは、実は抗がん剤のパッケージ表記そのものにも見て取れます。例えば、タモキシフェンという抗がん剤のパッケージには、「二次的ながんを引き起こす」とまで書かれています。 要するに、治療に用いる抗がん剤が、新たながんの原因となっているという矛盾が起こっているということです。 何が正しいのかを断定する前に、この情報の意味を考え直すことは、とても重要なことではないでしょうか。



What Causes Cancer?  がんの原因は?

 

がんの原因
下位から順に、食品添加物、薬剤、環境汚染、飲酒、紫外線と放射線、職業、性別、感染、喫煙、食事、ごく少量で農薬



主要栄養素欠乏、ビタミン欠乏、ミネラル欠乏、酵素プロバイオティクス欠乏これら全ては、身体のホメオスタシスに影響を与えます。
免疫や体内の防衛機能システムが正常に機能しなくなり、私たちの身体が病気やがんにさらされます。
ホメオスタシスとは、生物および鉱物において、その内部環境を一定の状態に保ちつづけようとする傾向のことです。


3.What Makes Cancer Grow and Develop? がんを成長させ発育するものは?

How sugar feeds cancer? どのように、糖質ががんに餌を与えるのか?

がんの主要原因は、「砂糖」、広い意味では「糖質」になるのです、これが。
その理由は、「がん細胞は、砂糖だけを取り込み増殖する」からです。 この原理を利用したのがPETスキャン検査ですので、なるほど納得できます。
それなら、砂糖をやめればよいということになりますね。
正しいです、その考え方。

 

The difference between normal and cancer cells 正常細胞とがん細胞の違い

Sweet tooth 甘い物好き

Glucose feeds Cancer ? ブドウ糖ががんに餌を与える

Are there other names for sugar? 砂糖の別名

現実に、砂糖といって私達が知っているのは、「白い砂糖」だけではないですか?
たとえば、お茶碗一杯150gのごはんのなかには、角砂糖14個分の糖質が含まれています。
当然ながら、人によって摂取に気を付けるべきだという話になります。
要するに、
①食事に含まれる炭水化物の量に気を付けましょう!
②甘い砂糖にも気を付けましょう!
と同じことでもざっくり分けて考えることができます。
「がんは砂糖だけを摂取する」と聞いて、好んで砂糖をとろうとする人はいないのではないでしょうか。あとは、あなたの選択次第です。
しかし、問題は、気を付けていてもできない問題があるということです。
私たちの多くが、
「欺かれている」
「知らなかった」
と思わず愕然と、びっくりする出来事もあるいうことです。
「ゼロカロリー」「糖質ゼロ」を謳うもののなかには、次の表に挙げた「砂糖」が含まれていないでしょうか。これらも、すべて「がんのエサ」です。

 

Hidden sugars 隠れた糖質

甘いお菓子は氷山の一角です。糖質は2種類あり単純炭水化物と複合炭水化物に大別されます。
単純炭水化物(単糖):果糖(フルクトース)、ぶどう糖(グルコース)などの単糖と乳糖(ラクトース)やショ糖(いわゆる普通の砂糖)などの二糖(disaccharide)です。栄養価の高い果物に含まれます。
複合炭水化物(でんぷん):野菜、全粒穀物、米、パン、シリアルに含まれるます。デンプン(アミロースなど)と、食物繊維(セルロースなど)が多糖やオリゴ糖です。
二糖は単糖が2つ結合したもので、多糖は単糖が10以上結合したものです。


4.How does this information affect a women with Breast Cancer?  この情報は、乳がん女性にどのような影響を及ぼす?

Breast Cancer Events 乳がん防止キャンペーン
Children to be banned from buying energy drinks  海外では、子どもの、エネルギードリンク購入は禁止されている

5.Breast Cancer Diagnosis 乳がん診断

Undetectable by Mammogram or touch Stages of Breast cancer マンモグラフィー、触診では発見できない

Early detection Testing?  早期発見の検査?

Blood Mineral and Vitamin Test 血中ミネラルとビタミン検査

Cortisol TEST ? コルチゾール検査?

6.University of Wisconsin ウィスコンシン大学

長年マンモグラムで検査を続けていて、ずっと何も発見されなかったけれども、ある日突然、「すでに乳がんに罹っています」と言いわたされたというお話です。これには、お察しできないほどに落ち込まれる方が多いのではないでしょうか。
宝塚でお声をかけてくださった方は、「罹ったことがないとわからない感覚があるのよ」と語りかけてくださいました。
その通りだと思います。
しかしながら、やはり「ある日突然」という部分は、なかなか納得できないですよね。この現象にはからくりもあります。 なぜなら、がん細胞は、ある日突然大きくなっているわけではなく、8年とか10年とかいった長い年月をかけて成長するからです。 科学的な事実です。 そして、その間に見つかるのであれば、それに越したことはないというのは、誰が聞いてもそう思うことです。問題は、その間に発見するための検査方法がまずいということになるのは、ごく自然な結論ではないでしょうか。

 

7.Who likes Cola? Fanta? Pepsi? etc コーラ、ファンタ、ペプシが好きなのは誰?

 




商品名 容量 1本当たりの炭水化物量 1本当たりの角砂糖
inゼリー 180ml 45g  
オロナミンCドリンク 120ml 19g  
デカビタC ゼリー 270g 57g  
レッドブル・エナジードリンク 250g 100mlあたり11gの砂糖  
ファンタ オレンジ 500ml 57.5g  
コカ・コーラ 500ml 56.3g  
ペプシコーラ 500ml 59.5g  
カルピスウォーター 500ml 55g  
なっちゃん オレンジ 500ml 53.5g  
ポカリスエット 500ml 31g  
アクエリアス 500ml 23.5g  
い・ろ・は・す 白桃 555ml 26.64g  
紅茶花伝 ロイヤルミルクティー 500ml 33g  
ジョージア エメラルドマウンテンブレンド(缶) 210ml 14.49g  
ミニッツメイド Qoo みかん 470ml 51.7g  

数値は、メーカーホームページより

世界保健機関(WHO)、ガイドライン「成人及び児童の糖類摂取量」によると、健康な男性37.5g/日 女性25g/日としている。


8.What else does sugar do to our bodies? 他に、糖質が私たちの身体に何をする?

Excessive sugar and inadequate diet in children  過度な糖質と不適切な食事の子ども
Blood sugar & Insulin levels  血糖とインシュリン濃度
Nearly all diseases can be traced back to a nutrient deficiency  ほぼすべての疾病は栄養不足までさかのぼることができる

9.Treatment 治療

日本における、がんの治療法といえば、手術、抗がん剤、放射線治療ですが、海外では、他にどのような治療の選択肢があるのか報告します。

What is hyperthermia? ハイパーサーミアとは?

ハイパーサーミア(温熱療法またはサーモセラピーとも呼ばれる)は、“がん”細胞の温度だけを選択的に42.5度以上に上昇させて、“がん”を死滅させてしまおうと考案された治療法のひとつです。研究によると、正常組織への損傷を最小限に抑えながら、がん癌細胞を損傷して死滅させることが示されている。がん細胞を死滅させ、細胞内のタンパク質および構造を損傷することによって、温熱療法は腫瘍を縮小させる可能性がある。
参考:一般社団法人日本ハイパーサーミア学会

Treatment Post and Pre Cancer Conditions がんの治療前後の状態
O2 Therapy  酸素療法
Normal Blood flow 正常な血液循環
Hyperbaric Oxygen Administration  高圧酸素投与
Faster Rehabilitation  早期回復
SpO2 経皮的動脈血酸素飽和度 (SPO2)

10.How to prevent cancer ?  どうやってがんを防止するか?

11.Health is Everything 健康が全て